CATEGORY:■編集長のズバッと提案
2009年11月04日
事業仕分けに見る「双方向化」の必要性

静岡県庁における初めての「事業仕分け」が終わった。現場を見たわけでもないので、県のホームページやネットのニュース記事を読んだ程度だが、行政の透明性を高め、市民参画型の行政を進めるのに効果がある と感じた。
ただし、マスコミ等から指摘されているように、行政の説明責任能力が低い、仕分け人が無責任、時間が短い、議会軽視になる(?)等の課題がある。一方、マスコミの報道は、行政バッシングに結びつけるものもあり、「これだけ無駄がある」といったことばかり強調しているものもある。
私は、「事業仕分け」は、批判をして、ただ無駄をなくすだけでなく、
税金の使い道をいっしょに考える市民参画型の行政を進める道具にすべきだ
と考えている。
そこで、提案するのが「双方向化」である。
しかし、仕分け人を評価するとか「事業仕分け」自体の評価をという双方向性ではない。一部の報道で、「不要」を出した仕分け人の喜んでいる姿を映していたが、揚げ足取り合戦にはしたくない。こういうものは自然淘汰されていくだろうから。
私の提案は以下のとおり。

「事業仕分け」は実施中(実施済みや近日実施予定を含む)ものに対して、批評するものである。
市民参画型の行政を進めようとした時に、これだけでは新規事業はできない。
すなわち、
「事業提案」とセットにして、新規事業を生み出し、実施しながら「事業仕分け」による評価を受けていく
というのが私の提案する双方向化である。
県の抱える社会課題を、自ら考える立場になれば、評価の精度も上がるだろうし、事業への関心も高まっていくだろう。
そうして、正のスパイラルをおこしていくだろうと考えるのである。
この事業仕分けを契機に
県庁内で、新規事業に対する大いなるムーブメントが
沸き起これば、それは、事業仕分けによって
歳出削減される以上の多大なる効果があると思います。
その意味で、県庁職員自身による事業仕分け(非公開でもいいと思います)があっても面白いですね。
事業仕分けはそれが万能ではないですが
大いなる可能性を持っている道具だと私は考えます。
しかし県議会議員の傍聴が少なかったのが
気になりますね!
そうそう、新規事業へのムーブメントを起こしたいですね。
県庁職員自身がそういう気概をもって、内からの改革を
起こすのも賛成です。反対勢力もあるでしょうが、今なら追い風でしょう。
県議会議員にはぜひ見てほしかったですが、私も生で見たかったです。(^^;;;