CATEGORY:■編集長のズバッと提案

2010年05月06日

普天間問題、今、自分が首相なら

スピーチ


アメリカ軍普天間飛行場の移設問題で、鳩山首相は沖縄県を訪問し、知事や市長と会談を行った。
マスコミには、「県外断念、県内と徳之島、負担をパッケージで軽減、迷走、失望、怒り」
といった言葉が目立つ。

一方、調べると、過去の日米合意などの経緯、テニアンへの移設可能性、1992年にアメリカ軍が
全面撤退したフィリピンとその直後の中国軍との関係など、複雑な関係も浮かび上がる。

マスコミの論調は、ほとんどが首相に批判的だが、

私は、 「自分が首相なら、今どうするか」を考えてみることにする。

参考記事「自分が首相なら、今どうするか」
総理の椅子を批判する前に(2008年09月22日)
子ども手当と財政赤字(2010年02月01日)

ここ最近の様々な反応から、以下の3点に注目する。

1 国内で候補の噂になった全ての地区で反対されている。(マスコミでは)
  (ただし、噂にもならない沖縄以外の多くの地域では関心が低い)

2 アメリカとの交渉は、現状では難しい。
  (国民の合意を受けた力が必要)

そして、3点目が、

3 日本をどういう国にするんだっけ?(ビジョンが不明確)
  (今まで避けていた問題にちゃんと向き合う必要がある)

ということである。

そこで、5月末までの決着に対して、こう発言する。

「今まで、どこに移転するかという課題を調査・検討・協議してきました。
しかし、この課題を、1段階上げる必要があることがわかりました。
沖縄など移設候補地での反対の声が大変大きいことが明らかになったからです。

そこで、これからは、アメリカ軍基地を全面撤退させるべきか、それとも抑止力として
国内のどこかに置くべきかを、国民的議論にしたいと思います。
沖縄や徳之島以外の地域の方も自分の地域として、ぜひ一緒に考えてもらいたいのです。

もし、全面撤退させるべきとなれば、大統領に強く申し出る。国内のどこかに
置くべきとなれば、沖縄や徳之島以外も含めて白紙にして、再検討します。

ぜひ、この国をどうするか、いっしょに、考えましょう。」


(この先は、あらゆる情報を開示し、選挙の争点、あるいは国民投票まで盛り上げての決断が望ましいだろう)

ここまで言ったら、無責任ととられるかもしれない。
でも、批判だけ言っているのは、もっと無責任ではないか。
自分の地域でないといって、無関心でいることは、もっともっと無責任でないか。

それよりも、1人1人が自分の課題として認識してもらいたいと考えるのである。
首相の役割は、最終決断だけでなく、国民的問題に国民の関心を集めることも、その1つであると考える。
(「1度言ったことを変えるべきでない」も重要ではあるが、これらほどではない。)


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Posted by ろくさん  at 06:01 │Comments(2)■編集長のズバッと提案

COMMENT
同意。
Posted by ゆいまーるゆいまーる at 2010年05月08日 07:49
ありがと。
Posted by ろくさん at 2010年05月08日 22:08
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    コメント(2)