CATEGORY:本業延長記者のバリバリ取材録
2008年07月21日
激論ワークライフバランス

18日夜は、民主党参議院議員 藤本祐司氏との座談会を行った。これは、議員秘書をしている友人と「議員と市民の距離を縮めよう」という趣旨から企画したものである(前回はこちら)。テーマは、職場のワークライフバランス推進デーに合わせ、 「働くこと(ワークライフバランスを含む)」とした。メンバーは、派遣スタッフ(大手、中小、特定型)、派遣会社コーディネータ、元航空会社社員、民間企業経験のある公務員などから7名、それぞれが意見をもっていそうなメンバーを選抜させていただいた。
もちろん、民主党や議員個人への応援うんぬんはなし、陳情や愚痴に終わらず前向きな意見交換をしようというのが、唯一のルールである。自己紹介の後、藤本さんから国の少子化対策の観点からワークライフバランスの説明をいただき、意見交換が始まった。
「一言で、ワークライフバランスってなに?」
「働くだけじゃなく、生活や休みが必要ってこと」
「顧客満足(CS)だけじゃなく、社員満足(ES)も大事で、これがCSにつながる」
「長時間労働は、残業代や光熱水費だけでなく、健康、家族や地域にマイナス」
「でも実際は、残業代が出ないところもある=サービス残業の常態化」
「派遣スタッフに登録動機を聞くと、一番多いのが「安定したい」である」
「働きたいのに働けないというのが実態で、人があふれている」
「ワーキングプアーをどう取り入れるかは大きな課題である」
「同じ仕事に複数の派遣が入る場合、派遣会社によって時給が違う」
「その場合、高い方がいいが、高い方から契約打ち切りになりやすい」
「同一労働同一賃金法の成立を目指している」
「1つの会社の派遣でもお互いの時給は言わないことが暗黙ルール」
「派遣スタッフの地位は実際のところ、まだ低い」
「介護士の労働負担が大きく、報酬が低い」■1
「小児科や産婦人科の医師も同様で、なりたい人が不足し、偏在している」
「これは制度の問題だけでなく、日本をどういう社会にするかの問題である」■2
「保険料や税のアップ、無駄減らしと同時に、負担の透明化が必要」
「最近、治安が悪くなった気がするが、ブザー携帯等の対策は表面上すぎないか」
「不審者数等は統計上増えていない。情報が出やすくなったこともある」
「昔との違いは、地域コミュニティ、特に他人の子どもといったナナメ関係が弱い」■3
「しかし、根本解決が不足で、時間をかけて教育から変えることが必要」■4
「働き方の多様性が認められる社会が目指す方向では?」
「どう評価されるかが大事」
「お金も大事だが、ほめられたいというのもモチベーションになる」■5
メンバーが、予想以上に(失礼!)鋭く切り込んだ意見を出してくれたので、予定時間をオーバーして終了。
議員に臆する感じもなく、活発な意見交換が様々な方向から飛び出したことで、上記趣旨は余裕で達成!
「ワークライフバランス」について、有名講師の講演を聴きにいくのもいいが、こうして各自が語り合うことができたことが何よりうれしい。
(職場の会議では肩書きや立場から言いにくく、飲み会では話題にしにくいことも、1人称で語れるのが、こうした「オフサイトミーティング」であるが、あらためてその効用と必要性を実感した。)
さて、■部分の私の関連意見は以下のとおり。
■1 介護保険導入時に図書館であらゆる新聞雑誌を読みあさり、もっといい仕組みがある!と、私が厚生省(当時)に送ったパブリックコメントがある(概略はこちら)
■2 全く同感である。私の目指す方向は、 「地域の介護力を高める」介護保険である。(概略はこちら)
■3 別の意味だが、ナナメの関係は居心地がいい。(こちらを参考)
■4 そこではすぐに、「責任はどこにあるのか?」「誰が悪いのか?」といった犯人探し=責任追及に注目が集まるが、徹底的にやるべきは原因追及である。(理由はこちら)
■5 働くことで、「認められたい」、「ほめられたい」、「役に立ちたい」は、モチベーションになる。(私が考える仕事の理想はこちら)
■2 全く同感である。私の目指す方向は、 「地域の介護力を高める」介護保険である。(概略はこちら)
■3 別の意味だが、ナナメの関係は居心地がいい。(こちらを参考)
■4 そこではすぐに、「責任はどこにあるのか?」「誰が悪いのか?」といった犯人探し=責任追及に注目が集まるが、徹底的にやるべきは原因追及である。(理由はこちら)
■5 働くことで、「認められたい」、「ほめられたい」、「役に立ちたい」は、モチベーションになる。(私が考える仕事の理想はこちら)
あの頃とは変わったイマドキの大学事情
2017お仕事振り返り3「長く仕事をする腹積もり」
2017お仕事振り返り2「0を1にする仕事」
2017お仕事振り返り1「理想の追求」
静岡大学FC「大学職員の可能性を探る」
異動は受け身でしかないが、キャリアは自分でつくる
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仕事と生活の両立って順番も気に入らない。
生活と仕事の両立に変えてほしいね。
10代、20代の若者たちが連日のように発している警告に、いい加減、真剣に向き合わないと日本は崩壊の一途だよ。
大分の一件でも明らかなように、狭義での教育なんかに任せていたら子どもたちはどんどん歪む一方だ。
でも、それを利用してやろうと思ってる。座談会のテーマになるしね。
教育という視点では、遠い目標(北極星)を見すえることと、今できることを1つずつ進めることが大事だね。うちは自分の子どもとの対話からやっていくよ。
だからと言って、待遇や仕事内容への不満の一部は、仕事の目標が共有できてないことも一因になっていると思うなあ。職場が組織(チーム)になってない、ただの団体(個人の集まり)だと、わがままと同じだからね。