CATEGORY:本業延長記者のバリバリ取材録
2011年10月26日
草薙コラボ物語 第1幕 あったかメモリー
「やさしい思い出を、あったかく包みたい!」
静岡県立大学のボランティアクラブ「こんぺいとう」がデザインし、
地元草薙の授産施設(NPO法人ニット工房ライク)が製作したニット製のUSBメモリー入れが完成しました。
「あなたのUSBメモリーを、ニットで包んでみませんか?」
災害支援や世界の子供たちへの支援活動が学生の間で活発になってきましたが、
こうした身近な地域との交流の大切さを多くの人に感じていただきたいと思います。
販売日時:10月29日(土) 剣祭(大学祭)初日のみ
販売場所:静岡県立大学「剣祭」会場内こんぺいとうブース
(大学入り口すぐ、池の手前真ん中付近のテントで10時頃から)
価 格 等:850円(先着100個限定)
この売上は、材料費と一部の技術料を除いて、製作した障害のある方の工賃になります。
草薙コラボ物語の第2弾、こちらは11月中旬を目標に進行中です。
なにやら、スパイシーな香りです。詳細は後日。
USBメモリー入れの完成までの物語はこちら。
授産製品(作業訓練として障がいのある方が製作)っていうと、デザインはよくなくてもと思いがち。でも草薙のニット工房ライクの製品は違う。通販のフェ○シモでも継続販売されているくらいオシャレ。これ、もっと地域の人に知ってもらいたい。
ニット工房ライクでは毎月地域清掃に参加し、地元でかなり知られてきた。彼ら彼女らは、大学生と同じ年代が多い。同じ時代を同じ地域ですごしているのに学生との交流はなかった。このまま卒業したら一生会わないかもしれない。それでいいのかな?
リーマンショック以降、授産製品の受注は減ったままで、障がいのある方の就労の課題は大きい。世界の貧困や被災地への支援に行くのも大事。でも彼ら彼女らは、他から助けてもらえるだろうか?以上が最初の問題意識でした。
一方、授産施設側も学生の力はもってこいだった。授産製品だから買おうという売り方でなく、かわいいから、デザインがいいからといった物を作りたい。かといってデザイナーに頼むと高くつく。若い学生のセンスとクチコミが魅力だった。
その上、楽しんでくれると思った。そこで、それができるサークルを探した。この頃、YECや国保ゼミが真っ先に頭に浮かんだが、やはり目的がずれる。そんなことを当時学生室のTさんと話して、紹介してもらったのが、こんぺいとうである。
ボランティアクラブこんぺいとうは、看護学部の学生が多く、難病や障害のある方の支援活動をしている。彼女達なら目的も近く、おもしろがってくれるだろうと思って声をかけた。なかなか忙しい中、外からの依頼に快く引き受けてくれた。
何を作るか?最初に考えたのが、携帯電話入れ、リップ入れ、Ipod入れ、ティッシュ入れ・・・。しかし既存のものがあるからピンとこなかった。そこで、こんぺいとうの学生達が考えた。ありそうでないもの、紛失から守るもの、学生らしいもの。
それがUSBメモリー入れだった。USBメモリーは、小さいだけに持ち運びがいいものの、そのままズボンのポケットに入れたり、ペンケースに入れたり、どうも収まりが悪い。女子目線で言えば「かわいくない」とのこと。じゃあ、かわいくしよう!
USBメモリー入れ案は早くから出たものの、そこからが難しかった。材料となる糸の供給不足の他、デザインの修正には悪戦苦闘で、こんぺいとうには何度もやり直してもらった。障がいのある方たちにできるもの、強度、材料調達等のためである。
USBメモリー入れのデザインで完成直前で苦労したのは、商標権(特徴的な商品形状)の関係で大幅なデザイン変更が必要になったことである。既存の商品に類似品があったからである。このくらいならいいだろうが甘かった。
正直、かなりやばいと思った。ライクさんには代替案を考えてもらったが、気持ちの切り替えはできないと思ったからだ。しかし、この苦しみの中で学生から、ぐぐっと生まれたのが最終デザインである。「ん!いけるかも。剣祭に間に合う!」
静岡県立大学は、理念の1つに「地域社会と協働する広く県民に開かれた大学」を掲げ、NPO法人ニット工房ライクは、定款に「広く県民の生き甲斐となる就労の場や文化交流の場の提供に寄与する」と掲げている。
今回は、学生が、地元の障害のある方とともにグッズを作成・販売し、授産製品のPRとグッズを通じた交流を図る。さらに今後は、草薙周辺の交流を広げたい、大学と地域の授産施設との連携の新たなモデルにしたい。
ニット工房ライクでは毎月地域清掃に参加し、地元でかなり知られてきた。彼ら彼女らは、大学生と同じ年代が多い。同じ時代を同じ地域ですごしているのに学生との交流はなかった。このまま卒業したら一生会わないかもしれない。それでいいのかな?
リーマンショック以降、授産製品の受注は減ったままで、障がいのある方の就労の課題は大きい。世界の貧困や被災地への支援に行くのも大事。でも彼ら彼女らは、他から助けてもらえるだろうか?以上が最初の問題意識でした。
一方、授産施設側も学生の力はもってこいだった。授産製品だから買おうという売り方でなく、かわいいから、デザインがいいからといった物を作りたい。かといってデザイナーに頼むと高くつく。若い学生のセンスとクチコミが魅力だった。
その上、楽しんでくれると思った。そこで、それができるサークルを探した。この頃、YECや国保ゼミが真っ先に頭に浮かんだが、やはり目的がずれる。そんなことを当時学生室のTさんと話して、紹介してもらったのが、こんぺいとうである。
ボランティアクラブこんぺいとうは、看護学部の学生が多く、難病や障害のある方の支援活動をしている。彼女達なら目的も近く、おもしろがってくれるだろうと思って声をかけた。なかなか忙しい中、外からの依頼に快く引き受けてくれた。
何を作るか?最初に考えたのが、携帯電話入れ、リップ入れ、Ipod入れ、ティッシュ入れ・・・。しかし既存のものがあるからピンとこなかった。そこで、こんぺいとうの学生達が考えた。ありそうでないもの、紛失から守るもの、学生らしいもの。
それがUSBメモリー入れだった。USBメモリーは、小さいだけに持ち運びがいいものの、そのままズボンのポケットに入れたり、ペンケースに入れたり、どうも収まりが悪い。女子目線で言えば「かわいくない」とのこと。じゃあ、かわいくしよう!
USBメモリー入れ案は早くから出たものの、そこからが難しかった。材料となる糸の供給不足の他、デザインの修正には悪戦苦闘で、こんぺいとうには何度もやり直してもらった。障がいのある方たちにできるもの、強度、材料調達等のためである。
USBメモリー入れのデザインで完成直前で苦労したのは、商標権(特徴的な商品形状)の関係で大幅なデザイン変更が必要になったことである。既存の商品に類似品があったからである。このくらいならいいだろうが甘かった。
正直、かなりやばいと思った。ライクさんには代替案を考えてもらったが、気持ちの切り替えはできないと思ったからだ。しかし、この苦しみの中で学生から、ぐぐっと生まれたのが最終デザインである。「ん!いけるかも。剣祭に間に合う!」
静岡県立大学は、理念の1つに「地域社会と協働する広く県民に開かれた大学」を掲げ、NPO法人ニット工房ライクは、定款に「広く県民の生き甲斐となる就労の場や文化交流の場の提供に寄与する」と掲げている。
今回は、学生が、地元の障害のある方とともにグッズを作成・販売し、授産製品のPRとグッズを通じた交流を図る。さらに今後は、草薙周辺の交流を広げたい、大学と地域の授産施設との連携の新たなモデルにしたい。
あの頃とは変わったイマドキの大学事情
2017お仕事振り返り3「長く仕事をする腹積もり」
2017お仕事振り返り2「0を1にする仕事」
2017お仕事振り返り1「理想の追求」
静岡大学FC「大学職員の可能性を探る」
異動は受け身でしかないが、キャリアは自分でつくる
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このブログの記事を見て、29日剣祭で
こんぺいとうさんから商品を買わせていただいた者です。
この商品を見ていて、添付写真のように
ニット製品に入れたままパソコンに挿せるといいな、と
思い、改造してみました。
http://twitpic.com/78sa64
http://twitpic.com/78saqj
http://twitpic.com/78sbdx
当日のうちにツインメッセに行ってニット工房ライクさんには
このアイデアは伝えてあります。
何かのお役に立てれば幸いです。
こういう使い方もいいですねえ。
ありがとうございます。