CATEGORY:本業延長記者のバリバリ取材録

2011年02月12日

学食3大改善ニーズの突破口

ある日の学食
昨年の学食アンケート(412人)で、
「あなたが食堂を利用する上で最も希望することは何ですか?」の結果は、

味を良くしてほしい 121人
値段を安くしてほしい 140人
メニューを増やしてほしい 97人
サービスを良くしてほしい 12人
食堂全体の雰囲気を良くしてほしい 7人
その他 26人

「味」と「安い値段」と「品揃え」で9割近くを占め、これら3つは相互に深い関係がある。
やはり、学食改善を目指すのならば、
この3大改善ニーズから逃げてはいけない。ここを出発点にする。

ただ、この3つは、業者以外に根本的な改善はできない。
(もちろん、業者を変える方法もあるが、ここでは省略。
以下の法政大学の「学生食堂の経済・経営分析」が詳しい。)

そこで、以下のように考える

アンケートの自由回答をみると、
学生ニーズと食堂側の経営努力にミスマッチがあるように感じる。
味への不満があっても、その都度届いていないようだ。

たしかに、毎日2つか3つのメニューから選ぶので、見た目で選ばれた(売れた)メニュー
の比較はできるが、味がよかったかの絶対評価でのフィードバックはほぼできていない。

毎日のメニューごとの味の評価ができれば、
味付け改善、メニューの選定等に活かせるはずである。

では、どうすれば、味の評価ができるか?

たとえば、返却棚に箸による評価ボックスを小分けし、メニューごとに
「また食べたい(おいしかった)」「普通」「次は食べない(おいしくなかった)」
とすれば、簡単にかつ十分使えるデータがとれると考える。

(もちろん、データが低迷し、改善できなければ…といったことにも使える?)

また、学生からのリクエストを募集、ランキング形式でいつのメニューになるかを公開すれば
話題にもなるし、双方向での情報交換になり、新たなメニューの発掘にも使えるだろう。

私が思いつくのはこんなもんだが、今、最も必要だと考えるのは、
学生・教職員・食堂関係者が集まって、前向きにアイデアを出し合う場
である。不信感や不満をためこみ、問題の本質から逃げるのは避けなければならない。


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Posted by ろくさん  at 00:01 │Comments(6)本業延長記者のバリバリ取材録

COMMENT
ろくさん
 おひさ~。
 講義が全て終わったのに、レポートと何故だか調査もので追われているmilouです。
 一部だと思うのですが、下食の職員に20年前にもいらっしゃった方がおりました。びっくりしました。
 業者は変わっているのだけど、なんですかね~どんどん活気がなくなっている気がします。確かに双方向の交流はあまりないですよね~。
 仕事でかかわった社員食堂は、いいか悪いかって、結構施設側の管理の考え方だったりするんですよね。うるさい施設側担当者に、業者は合わせていく。上手くいっていると感じるところは、「よく頑張っている」ってお互いに評価している。タイヘンだよーって言ってても反応があちこちからあるから、なんか嬉しそうだったりする。ここでもマネジメントなんだなーって思うよね。
 そういう時は当然、メニューやレシピを外から入れてもだめなんだと思う。味は、、、例えば新メニューの公開試食会なんかやって、学生にも入ってもらったら面白いかもね。作り手は、自分勝手な調味に陥りやすいとこから脱却できるだろうし。疲れていると、調味も変わる。
         旦那の料理が上手になってほめているmilouでした。
 
Posted by milou at 2011年02月12日 22:23
コメントありがと。なるほどね~。
こんな身近に食のプロ&(学食の)先輩がいましたね~。
国保ゼミの3年生たちが、学食改善プロジェクト(PJG)を立ち上げたんですよ~。卒論発表会のときに紹介すればよかったね~。よかったらこちらにも注目ください。
http://kokubo-lab.seesaa.net/
Posted by ろくさん at 2011年02月13日 08:01
ろくさん
 おはよー。国保ゼミ知ってるよ~。頑張ってるよね。
 いつもオープンゼミの時に、私の方のゼミや講義とぶつかっておりまして、なかなか参加できない1年でした。
 今経営情報の学生さんで国保ゼミを始めとしたいろいろな方が、食や健康のことにたくさん関心を持っていただいているので、嬉しい限りです。
 ただ、いまだからこそ「学生視点」を大切にして欲しいと思うので、専門性の分野はあまり自ら話すことはなくおります。私のような専門分野の人間が考えるより、考え方は広いでしょうからね。その楽しい発案を待っているのですよ。
よくうちのゼミで、「業界の常識は世の中の非常識だ」みたいな話が出ます。よくメンバーそれぞれの業界でそれぞれ打ちのめされてます。
視座を変えると、全く違う世界がある。それを一端受け入れとめられる柔軟性は持ち続けたいですよね。milou
 
Posted by milou at 2011年02月13日 10:35
さすが、アンテナ高いね~。milouさんのとこのゼミ生もオープンゼミに参加してるしね~。
「学生視点」、そうなんだよ。国保ゼミの3年生は、今まで先送りしてきた内部の問題にちゃんと向き合い、苦しみながらも色んな手を打ってくるんだよ。だから、こっちも真剣に(?)応援してるんだよね~。
Posted by ろくさん at 2011年02月13日 23:41
ろくさん、こんにちは。
先日のミーティングでは、的確なコメントありがとうございました!
問題の根っこ、本当に解決すべき点というのは、しっかり認識しておかなければなりませんね。
確かに、ろくさんの分析通り「味」「安い値段」「品揃え」を改善すれば、学生の満足度が上がると思いますし、
優先的に改善しなければならない点なのかもしれません。
僕が「空間・雰囲気」の面での改善に着手したのは、利用者としての不満点だとか、やりやすさ・動きやすさだとか、
協力者(studionagoyaさん)が現れたタイミングだとか、アンケート結果の分析結果だとか、理由は色々あります。
ただ、僕が動くことで、従業員のモチベーション向上に繋がっているのではないかということも考えられます。
従業員のモチベーションが学生満足度に影響しているのは、間違いないありません。
「空間・雰囲気」の改善活動が、直接的ではありませんが、「味」「安い値段」「品揃え」などの改善に繋がっていると考えています。
そう考えると実は、従業員のモチベーション向上が問題解決の一番の近道なのかもしれません。
評価システムの導入、短期的な目標の設定など、従業員のモチベーションを向上させる為の提案を行った方が、良かったのかもしれません。
・・・という風に、考えるところは色々ありますが、先日お話した計画の実行が、僕が今、学食や学生の為に出来ることだと思います。
やってみて初めて浮き出てくるニーズもあるだろうし、少なくともマイナスにはならないはずです。
僕の計画は、学生の為になるものだと信じています。
ろくさんの貴重な意見を参考に、実現に向けて頑張ります!
またご意見ください。よろしくお願いします。

国保ゼミ 市川
Posted by ichimakoo at 2011年02月14日 01:13
市川くん、ありがとう。

「今、学食や学生の為に出来ること」をやる。
そうだね。まずは動くことが大事だから応援するよ~。

(参考)
9年前に見学に行った、藤枝の空耳子ども会で、ウッドデッキづくりを手伝ったよ。どこで仕入れたかわからないけど、手作りで行うとこんな感じだよ~。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~roku-3/sora/sora.htm
Posted by ろくさん at 2011年02月14日 07:42
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    コメント(6)