CATEGORY:本業延長記者のバリバリ取材録
2010年06月07日
ひとり学食ランチが嫌でトイレ食!?

ひとりで学食ランチをする学生を問題視する人がいる。
私は別にいいじゃんと思っている。
自分もそういうことはよくあったし(あるし)、
どっちでもいいかなと思うからだ。
最近、首都圏の大学で話題になっているのは、別の視点である。
「ひとりでは学食に入れない」
学生が増えている点である。
一見、それも別にいいじゃんと思えるが、
これは、
「あいつ一緒に食事をする友達がいないのかよ」
というように思われるのが嫌で、一人では学食に入れないということであり、
中には、そのためにトイレで食事をすませる学生もいるそうである。
高校に比べ、大学では集団行動が少なくなる。
自分の意思で行動する自由が大きい反面、ランチを一緒に食べる友達を作らないと
浮いてしまうかもしれないと不安になる学生が多いということか。
周囲から友だちがいない寂しいヤツだと思われたくない心理が働いているのだろう。
そう考えると、なんとなくわかる気がする・・・。
NHKの番組で専門家は、携帯メールで24時間常に維持される友人関係が、
自己肯定感の大部分を占めるようになったと分析した。
そう言えば、静岡県立大学の学生(YEC)が2月中旬に行った
「社会に対する若者の意識調査」100人アンケートの結果でも
あなたは、自分がダメな人間だと思いますか?
そう思う+どちらかと言えばそう思う 58%
となり、どうやらスウェーデンと比べて著しく高いらしい。
さて、首都圏の大学での話題を整理すると、以下のとおりである。
・ひとり食はやっぱり寂しい
・でも、無理して群れるのは疲れる
・いやいや、社会に出れば「ひとり」は当たり前
・うわべだけの付き合いなんて、かえって迷惑?
では、自分はどう考えるか。
私は、こう考える。

まず、その学生は、人間関係づくりを進むためのカベの前にいると考える。
携帯メールの普及等により、コミュニケーションの取り方が
変わった今、様々なレベルでの人付き合いをしていくために
直接会って話して感じる適度な距離感を身につけたいものである。
その距離は一定でなく、時には近づき、しばらく離れるのもいい。
ひとりで学食だって、もちろんいい。ひとりの自分と向き合うなんて
大げさなものでなくても、リフレッシュできるときもあるからだ。
ひとりで学食に行って、知らない人に声をかける。
これは、できそうでできない。
でも、ちょっと知ってる人を見つけたら、近くに座ってみる。
これは、知らないふりをすれば、簡単にできる。
軽くあいさつをすれば、話しやすいし、相手から話しかけてくることもある。
人間関係づくりを進むためのカベは、やぶらなくてもいい。
うまい抜け道や穴を掘って壁の向こうに出るのもいいだろう。
誰かうまいやつの後をつけていくのもいい。
大切なのは、前に進むことだと考えるのである。
私も、学食で1人で食べるときがあるが、背筋を伸ばして、堂々と食べ、
「あー、そういう大人もいるんだなあ。」と思われるようにしたいと思う。
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私も「群れる」のが嫌な一人です。
私が思い出したのは子どもの学校かな。授業参観では「○○さ〜ん、久しぶり〜」なんて親同士のおしゃべりが始まります。それも授業中に。そこだけでは収まりきらず、ホールで行われる校長先生のお話の時にも続きます。
断言できるけど、その時しか話せないタイミングでもないし、必要な内容でもない。
私おもうんだよね。これも「知り合いがいない人に見られたくない症候群」だって。誰かをキープして、居場所をみつけないと落ち着かないという気持ちがわからないわけでもないけど、私は「一人でも動く人」になりたいとおもっています。
ろくさんのように「背筋を伸ばして、堂々と食べる」って、いいよね。さわやかに生きたいもんです。
「一人でも動く人」、これ、いいですね。
((φ(..。)