CATEGORY:地域活動記者のわくわく取材録

2010年04月27日

まちづくりのタネ2:つづき文学

読書中


 携帯電話やインターネットの普及にも関連して、若者を中心に読書(活字)離れが問題になっていると言われている。そこで、地域や学校では読み聞かせや学校における朝読書タイム設定等が実施され、それぞれの成果が上がっていると言われている。しかし、これらは本来の読書の楽しみを感じることに結びついているのだろうか。読み聞かせはきっかけとしては有効だが、自分で興味をもった本を自ら読むことの方がはるかに楽しいだろう。朝読書タイムは気分転換には有効だが、短時間に一斉に読むより、自分で好きな時間に好きなだけ読んだ方が効果はずっと高いだろう。本来の読書の楽しみは、想像・空想することにあると思われるからである。

 一方、昨今、若者が直木賞を受賞するなど文学界に変化が見られるが、自費出版は、その手続きや交渉等に手間とお金がかかる上に、赤字になる場合がほとんどである。そのため、個人で出版する意欲が損なわれている と考える。

 そこで、

 そこで、想像力・空想力を働かせやすい仕掛けとして、また個人の創作ニーズの掘り起こしの仕掛けとして、未完作品のつづきを想像して、自分が書き手になる「つづき」文学の出版を提案する。
 
 書き手の立場からは、最初から書くよりも、途中まで読んでイメージが膨らみ、この先のストーリーを想像したくなったところで書き足すことになるので、取り組みやすく、手軽な出版ともなる。例えば、 「竜宮城から帰った浦島太郎が玉手箱をあけると・・・」の後を変えるだけで、「その箱の中に亀を助けている過去の自分が映っていた。」とか「箱の中に浦島太郎が吸い込まれていき、空の竜宮城に連れて行かれた。」など、様々な空想が広がるだろう。推理小説ならば、クライマックスに近い部分であり、 「背後で物音がした。そこにいたのは…」で終わっているので、そこからの展開によっては、予想もつかない犯人が誕生するだろうし、あっと驚くタネ明かしが期待できる。また、絵本や童話ならば子どもの方が壮大な発想のストーリーができるかもしれない。さらに、このつづき文学をきっかけに優秀な小説家などの書き手が誕生する可能性も開けていくだろう。

書く



 具体的には、まず、未完の推理小説、絵本、童話等を販売する。ここで、趣旨を理解いただき、あらかじめ協力していただける有名作家に依頼できれば、わくわくする気持ちと広報効果が各段に高まるだろう。この未完作品は、最後の20ページ程度が白紙になっているものである。すなわち、白紙ページは自分で空想を書きこむことができるのであり、読者から、この「つづき」を、ホームページから募集する。

集まった作品の中から優秀な作品を選び、原作者による作品と合わせて、「つづき」部分のみを集めたつづき作品集を販売すれば、読者の楽しみは何十倍にも広がるだろう。さらに、読者がホームページ等から投票して、最優秀賞、アイデア賞、ストーリー賞、キャラクター賞等を選出する。原作者が選ぶ「作者もびっくりで賞」も設ける。

 このように読者自身が想像して書くことができ、さらに読んだものの中からいいと思う作品を選ぶことで、参加意識が格段に高まると考える。また、本はテレビドラマと違って、誰でも様々なつづきを創作することができるので、想像力・空想力を高めることになり、イメージを自由に広げられる楽しみが増幅できるだろう。そのため、再びつづき文学を読んだり、友達に紹介することが広まり、まるで、テレビドラマの最終回前のように「この先どうなるだろう」と考えていくと、一種のつづき文学ブームが誕生すると期待できる。もちろん、素材によっては、つづきのつづきのようなリレー作品も可能である。この場合、完成作品は思いもよらないメンバーによる共同作品ともなりうる。

 また、一方で、採用作品以外の続きの一部をホームページ上で公開して、裏ストーリーとしてつづきを展開させていくことも可能である。こちらも時々、読者投票によって、展開を選択していくこととし、人気によっては裏ストーリーも出版するような方向転換も可能である。このデータを取っていけば、販売前の市場調査になるので、リスクが計算できるだろう。

こうしていくことで、新しい読書ブームがつくられ、読み聞かせや学校における朝読書タイムをはるかに超えた社会貢献ができるだろう。すなわち、読書層の拡大と、優秀な人材の育成という両面から読書体系施策が確立していくと考えるのである。


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Posted by ろくさん  at 06:05 │Comments(0)地域活動記者のわくわく取材録

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