CATEGORY:本業延長記者のバリバリ取材録
2009年10月11日
橋下知事への批判メールに見る脱官僚依存政治へのヒント

大阪府の橋下知事が10月1日に全職員に送ったメールに対する40代女性職員の批判メールへの賛否が話題になっている。
(参照:橋下、メールのニュース記事)
私は、民主党の掲げる脱官僚依存政治へのヒントがここにあると考えている。
政権交代した民主党にしろ、橋下知事のような新たなトップは、選挙で選ばれたことから国民や都道府県民、市民の代表である。しかし同時に、行政と言う組織の長でもあるのだ。
これまでの官僚主導体制(政治家主導のもたれあい体制)については、先日書いたとおりだが、民主党も橋下知事も行政職員との関係づくり(パートナーシップ)が大切である。
ここで大事なのは、官僚や行政職員といっても様々な人がいて、縦長組織になっているということである。そのため、上層部とのみパートナーシップを結んでも、実際に現場を知っている者とは遠い関係である。橋下知事にメールした40代女性職員は組織以上に気持ちが遠い関係になっていたと推測する。
一昔前に組織のフラット化が流行ったが、あまり近づいたという実感は少ない。実際には、不慣れな室長がその上への説明に自信がなく、「念のため仕事」が増えたからである。
しかし、気持ちが近づけば、「念のため仕事」は減り、現場職員のモチベーションが高まるという効果が見込まれる。
トップと行政職員(特に現場職員)のパートナーシップができれば、メールでも建設的な意見交換になっただろうし、民主党は官僚と協働した市民のための政治運営ができると考える。
では、トップと行政職員(特に現場職員)のパートナーシップをつくるにはどうしたらいいか?
すぐできることはこれである。
幹部職員会議に、新人職員を交代で傍聴させることである。
新人職員は、トップや幹部の意見交換を生で聞けば、大きく響く。職場に戻れば、その上司は必ずその発言や様子を聞くだろう。そして、その声は様々な方向に伝わっていくと考える。
さらに、新人職員が傍聴していることで、幹部職員たちも実は大いに刺激を受けるはずである。
縦長組織が一気に縮む、一手なのである。
なお、組織の幹部が、「私の部屋にいつでも来なさい」などとというが、それよりも気軽に現場に来てくれた方が何十倍も気持ちが近づく。やはり、立場の違う上にアウェイでは分が悪い。ぜひホームで話したい。これも縦長組織が縮む瞬間である。
新人職員は、トップや幹部の意見交換を生で聞けば、大きく響く。職場に戻れば、その上司は必ずその発言や様子を聞くだろう。そして、その声は様々な方向に伝わっていくと考える。
さらに、新人職員が傍聴していることで、幹部職員たちも実は大いに刺激を受けるはずである。
縦長組織が一気に縮む、一手なのである。
なお、組織の幹部が、「私の部屋にいつでも来なさい」などとというが、それよりも気軽に現場に来てくれた方が何十倍も気持ちが近づく。やはり、立場の違う上にアウェイでは分が悪い。ぜひホームで話したい。これも縦長組織が縮む瞬間である。
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