CATEGORY:本業延長記者のバリバリ取材録

2016年11月25日

静岡大学FC「大学職員の可能性を探る」

9/22公立大学職員有志による公立大学SDフォーラム、9/23「横浜国立大学SD 学びのひろばシンポジウム~大学はどうありたいか」に参加した帰りの新幹線の車内。2日間を振り返りつつも、「やっぱり早くアウトプットしよう」と思って、静岡大学フューチャーセンターの学生に送ったメールの一部がこれ。
メール



そして、10/27(木)静大フューチャーセンター(FC)で、アジェンダ「大学職員の可能性を探る」を実施。参加者は、大学生5人、社会人10人=20代が半分、残りは大学関係が多い。

1「大学職員ってどんなイメージ?」を共有
(1)見た目
地味、メガネ、カーディガン、七三分け、腕に灰色のやつ、意外とイケメンいる、お茶すすっている、パソコンだけ触っている、ずっと座っている、カウンターの中の人、書類を受け取る人
(2)仕事イメージ
公務員っぽい、かたい、まじめ、融通が利かない、おとなしい、誰でもできる、毎年同じ仕事、書類のヤマ、暇そう、怖い、階層社会、学祭がつらそう、昼食は学食、公務員のすべり止め、得体のしれない、声を発しない、休みが多い、給料は安い、教授に使われる、法律や規則に詳しい、縁の下の力持ち、気さくな人もいる、丁寧、学生を助ける、先生を支える、ボランティア精神
そうかなあと思いながらも、うんうんそうかもという気がしてきた。
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2 アジェンダオーナー(私)からの説明
(1)大学職員イメージ結果の感想
学生と接する大学職員は1/3。残りは総務、出納、施設など内部管理部門、産学連携、研究協力など企画調整部門で、学生からはイメージしにくい。でも大学職員は学生から最も目につく社会人だから、大学職員のマイナスイメージは、学生にもマイナス影響を与える。チャレンジする姿勢を見せたい。
(2)大学職員が活用できるリソースとは
学生、教員、情報、設備、環境などがあり、地域や企業ともつながりがある。これらの組み合わせ効果が大きい。特に学生のしがらみのなさと純粋さは地域を変える可能性をもつ。教員の研究はその道のプロだし、企業情報に精通した教員もいる。
(3)私が考える大学職員の理想の姿・ありたい未来
1つに絞るとしたら、「未来の地域社会を理想をもって作っていける人」。
(4)今日、聞きたいこと、考えたいこと
大学職員の可能性を広げたい。
このフューチャーセンターで話すにあたって、3つの追い風もある。
1 大学職員の自主勉強会が全国に生まれている
従来の手堅い職員だけでは複雑な課題に対処できない。尖った職員が大学を超えたネットワークで力をつけだした。
2 大学生バブルの時代
新聞に大学生の地域活動記事が毎日のように掲載され、自治体の委員にも選ばれるなど大学生への期待・注目が高い。
3 大学フューチャーセンター
静岡大学と県立大学に、学生が運営するフューチャーセンターがある。全国に見せたい。
(いよいよセッションへ)
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3 「様々なリソースを持つ大学職員ができることとは!?」
「未来の地域社会を理想をもって作っていける人」という大学職員の可能性を広げるため、様々なリソースを持つ大学職員ができることとは!?
2班に分かれてのセッションで深めた意見は以下のとおり。
1班
地域社会の理想を掘り下げると、人口流出の逆、流入したくなっちゃう、戻ってきたくなる状態。
地域社会の定義を狭くして考えると、地域住民と大学を結ぶ要になる。大学職員は、教員や学生よりも継続性と確実性が高い。
地域住民と大学職員がネットワークをつくれば(=顔なじみ)、安全性と活性化も高まる。
ここで実現した地域活動は、学生にとっては就職とは別の「社会活動のインターンシップ」と言えそう。
学生と大学職員の関係を近づける(リソースにつながりに行く)ために、学生相談窓口よりも気軽な相談ができる場を、フラットに接する場を。
学生発の企画は感情的に実現させやすいし、大学職員発の企画は確実性が高いのでこれを相互活用させよう。
2班
リソースの1つ、学生は「やっちゃえマインド」がある。
信用力=ブランドもリソース。これでつながることもある。
何でもマッチングセンター静岡(NMCS)になる。
様々なリソースをつなぐので、就職もボランティアもつなぐ(脱リクナビ)。
街中にインキュベートセンター、課題解決センターを設置し、さらにつなぐ。
大学職員が教育のプロになる(UEA)。
大学職員を経て、キャリアカウンセラー、弁護士、教員という道をつくる。
職員が学生の担任になって、入学から卒業までをサポートする。
「静岡よくする大学」をつくる。
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4 「自分が大学職員になったら何をしますか?」個人発表。
まだつながっていないものをつなぎたい。
リソースを洗い出して自らの強みを認識します。
なんでもマッチングセンターの企画をします。
静岡をよくする大学をつくります。
プロジェクトリーダーとして学内を動き回ります。
賛同してくれそうな上司や先生を探したい。
まず仲間をつくります。
勉強会メンバーを募ります。
大学職員チームで地域の運動会に出ます。
UEAになりたーい。
法律の専門家としてサポートしたい。
地域の歴史を調べて、伝えます。
学生に積極的にアプローチします。
学生をアルバイトで雇います。
学長、目指します。
静岡大学FC「大学職員の可能性を探る」
静岡大学FC「大学職員の可能性を探る」
静岡大学FC「大学職員の可能性を探る」

5アジェンダオーナーとしての総括(私)
(1)やっぱり、大学はおもしろい。
大学はリソースの宝庫であり、まだ見えない可能性が眠っている。
大学職員が動くことで、その可能性も動き出す。
まずは、動きたい大学職員同士をつなげたい。
(2)言語化できた!?
学生の地域活動の位置づけが、もやもやしていたが、
仕事とは別の「社会活動のインターンシップ」とすると納得感が高い。家庭と仕事ともう1つ=社会活動で3角形を意識しているところである。
http://tantodake.at.webry.info/200609/article_1.html
写真は、あざれあねっとわあくVol.56から。
http://www.azarea-navi.jp/netwaaku/page/2/
(3)この結果を次に活かしたい。
学生や大学関係者で「大学職員の可能性を探る」に取り組んだが、大学職員でもこの課題に取り組んでみたい。どうなるかな?
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Posted by ろくさん  at 19:05 │Comments(0)本業延長記者のバリバリ取材録

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